KATEまさかの新作リリース!
2011年に、かんちゃんとやっているお笑い系テクノポップユニットKATEの結成25周年記念のアルバムを制作していたのだが、とりあえずレコーディングを終えた時点で本人たちが満足してしまい、結局リリースされないままオクラ入りとなり6年が経ってしまった。
先日、ふと思い出して久々にこのオクラ入りになった音源を引っ張り出して改めて聴き直す機会があったのだが、そのあまりのくだらなさ(良い意味で)に抱腹絶倒腹筋崩壊。そしてよくよく考えてみれば、今年はKATE結成30周年という節目の年だった。これはやはり世に出すべきだという神様からの啓示だと思い、急遽リリースが決定した。
当初は「すぐにでも出したい!」ということでDLによる配布という手段も考えたのだが、音源の内容上、ネタになっている個人を特定される恐れからネットで安易に拡散されてしまう可能性が高い方法でのリリースは避けた方が無難であると判断し、今回は敢えてCDメディアのみでのリリースとなった。忖度忖度。
さて、このアルバムは二人の中学生時代のクラスメートたちのことをネタにした内輪ノリの極みみたいな内容なのだが、その子にまつわるエピソードを歌ったりしているわけではなく、単にニックネームを連呼したり叫んだりするだけのナンセンスなもの。なのでその子のことを知らない人が聴いても十分に楽しめる作品に仕上がっている。KATEのこのスタンスというか音楽性は結成当初から全く変わっておらず、結成25周年とは言いながらやってることは昔のまま。安価で高性能なレコーディング機材のおかげで単に音質が良くなっているというだけ(苦笑)。
全編、即興による演奏と歌なのだが、よく聴くと時折サイケデリックミュージックやファンクミュージックな部分が顔を覗かせる展開があったりして、意外にデタラメなわけでもない深みのある音楽に仕上がっている。と書くと何だか凄いが基本的にはおちゃらけおふざけである。
今回のリリースにあたり、本人たちもすっかり忘れていたアルバム制作中の空き時間に録った音源が発掘されたのでボーナストラックとして収録した。こちらはおふざけ路線とは違ってクラスターやリエゾン・ダンジェルーズあたりのジャーマンな匂いのするインストゥルメンタル。KATEの二人の音楽の振り幅がお分かりいただけると思う。
タイトルの「でぇれぇえれぇげ」はいわゆる岐阜弁で「とても疲れたぁ」という意味。
0コメント