303
4年程前、もうすぐピカルミンが通算300匹となりそうな頃にP-NATさん(@pppnat)から「これ、ピ◯チュウに内蔵できますかね?」と、TB-303のクローン音源x0x-heartが送られてきた。
「もしイケそうでしたらシリアルナンバー303として作ってください」とのこと。面白そうだったので「イイっすよー!」と軽い気持ちでOKしてしまった。
そしてシリアルナンバー「303」のピカルミンはしばらく欠番扱いに。すぐに作れるだろうと思っていたのだが、いろいろ調べていくうちに自分自身のシンセに関する技術的な知識や経験値が圧倒的に乏しく、そもそもこの音源をどうやって鳴らせばいいのかさえもよく分からない状態に陥ってしまった。元々ユーロラックのモジュール用音源として作られているため、果たして単体で鳴らすことができるのかどうかさえもよく分からない。こりゃ厄介なことを引き受けてしまったもんだ…とちょっと後悔。そしてそのままずっと放置していたのだが、さすがにそろそろ取り掛からないとマズい…ということで、昨年末頃から本腰を入れて本格的にネットで情報収集。コツコツと下準備を進めていき、ようやく仕上げることができた。ほっ。やっと肩の荷が下りた(笑)。
基本的にはネットで見つけた海外の工作マニアがプラケースに収めたという製作例の写真を参考にした。実際に配線した状態の写真なので回路図を読めない・描けないオレにはとても有り難かった。ただ、その人独自の改良が加えられているため、それをひとつひとつ解析していく作業が大変だった。だって波形のセレクトに「OFF」があるんだぜ?意味分かんねえよ(笑)。
オリジナルの改造として、電源は100均のUSBバッテリーチャージャーをバラして取り出した昇圧回路を流用して単三電池2本でも駆動できるようにした。とりあえずシーケンサーを走らせて30〜40分間ほど鳴らしっぱなしにしておいたが特に問題なく鳴っていたので、まぁ大丈夫だろう。
いつもは既製のオモチャをサーキットベンディングばかりしているので、正直こういう「ちゃんと作る」系の工作というのは今まで苦手で敬遠してきたんだけど、実際に取り組んでみるとサーキットベンディングで培ってきた経験を活かせる場面が結構あって思っていた以上に楽しかった。今度はこの経験をフィードバックさせて、よりグロいサーキットベンディングに挑みます!(笑)
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