バチ上げバチ当たり

先週は大阪のenvironment 0gで開催された奇祭「バチ上げバチ当たり」に出演。とにかく濃いイベントだった。名古屋とも東京とも違う大阪ならではの濃さ。あまりにも濃すぎてブログを書こうにも全然まとまらず、気がついたら一週間経ってしまった。

DJ hOLysHiT

オープニングから各演者の転換BGMをご担当されていたのだが、オレの全然知らない曲ばかりでついつい聴き入ってしまった。攻めるところはガツンと攻めるけどちゃんと次の演者の雰囲気に繋げる選曲が素晴らしい。あとイケメン。

Unyo303

昨年の「シンセ道場Vol.1」以来で久々にお会いした。今回はモジュラーシンセ漫談という反則ネタだったがとても面白かった。とりあえず音が鳴れば正解、というむちゃくちゃなんだけどシンプルなルールで音を捉える新鮮さを味わえた。ハウリングやガリノイズも立派な「音」なんだよね。しかしあのブリブリの重低音はやはりモジュラーシンセの魅力のひとつではある。

盆と正月

残念ながらメンバーが体調不良で欠席ということで急遽、三冬さんお一人でのパフォーマンスになってしまったそうだが、欠席の津川さんとiPhoneのテレビ電話での遠隔セッションという転んでもただでは起きない根性が最高にカッコよかった。演劇的な要素が強かったが、オムニコードの内蔵パターンを高速で鳴らすプレイは斬新だった。次回のサウンドパフォーマンス・プラットフォームにぜひエントリーして出演して欲しい。あと、三冬さんはオレの昔の彼女だった「ひろみちゃん」にそっくりで、イベント中から打ち上げまでの間、ずっとドキドキだった（笑）。

KAZ a.k.a. HIGE

もう何年ぶりにお会いするだろう。お互い「めっちゃ久しぶりー！」と盛り上がってしまった。今回もファミコン実機2台によるチップチューンDJ。初っ端から「MOTHER」のOP曲でしっとりとさせてからじっくりとグイグイ盛り上げていく安定のプレイ。この日はダブルヘッダーだそうで、出番終了後はサクサクっと機材を撤収して次の現場へ向かっていった。相変わらずの売れっ子ぶり。そろそろシエスタに遊びに行かなきゃなぁ。

Kaseo

いつも通りのピカルミン7匹編成。今回初めてオレのライヴを見るという人が多かったので、なるべくトラウマを植え付けるようなパフォーマンスを心がけた。見てくれた人に感謝！これに懲りずまたぜひよろしく。

ギャル電

ギャルパワー炸裂！！！マジ卍！！！歌も踊りも一切無し！！！パワポでプレゼンというどっかの企業の企画会議かよとツッコみたくなる斬新さ！！！にも関わらずオーディエンスは終始大盛り上がり！！！ギャルってスゲえ！！！でもお二人ともとても礼儀正しくて明るくて、バカ話からマニアックな電子工作談議までトークも幅広くてクレバーな方々で、しかもカワイイ！！！出演者全員分のLEDネームプレートを作ってきてくださって超感激！！！お返しにギャル電モデルのピカルミンをプレゼントしたらとても喜んでくれた！！！

佐伯誠之助

ずっと以前からYouTubeでライヴ動画を拝見していて、いつか必ずライヴを見たいと思っていたらまさかの対バン！こんなラッキーなことはない！そしてやはりライヴは生で見るものだと再確認。カッコよかった！ホントカッコよかった！サンプラーとカオスパッドのリアルタイム操作が実に高度で圧巻のプレイ。でも内容はド下ネタ。そのバカバカしさが最高だった。絶対EUROMASTERSが好きに違いない。「今日はギャル電さんやKaseoさんが出るということで自分も何か作らねばと思いまして」とピンク◯ーターを改造した自作楽器が登場。あれには参った。しかもめちゃくちゃイイ音がする。楽屋で二人で電子工作談議で盛り上がってしまった。

VMO

失礼ながら一切の予備知識なしでライヴを拝見したのだが、とにかくヤバかった。爆音のトラックに絶叫ボーカル、ストロボフラッシュ閃光、暴れるオーディエンス。身の危険を感じる悪夢のようなライヴが展開される。実際、暴れている客に何度も突き飛ばされて翌日体中がバキバキの筋肉痛だった。まぁそういうステージングはともかく、ラストの曲の荘厳さには圧倒されてしまった。立ちすくむしかなかった。教会で大きな宗教画を見上げているようなそんな感覚。久々にスゴいものを見た、という感じだった。

中田粥+S.O.W. Laser

中田くんはサーキットベンディングのその先にあるものを追求していて、そんな彼の姿勢が好きだし尊敬している部分でもある。今回は基板タワーから発せられる偶発ノイズをレーザー照射で視覚的に捉えるというメディアアート的な表現のライヴだった。IAMASやアルスエレクトロニカなんかが喜びそう（笑）。サーキットベンダーから見ると基板同士を接触させても音が止まらず鳴り続けるというのが不思議でならない。あり得ない。彼はサーキットベンディングの神に選ばれた男なんだと思う。ラスト近くでそれまでの轟音から一瞬だけ元のプリセット音が素の状態で流れてきて鳥肌が立ってしまった。基板は生き物。あれには本人も驚いたようでライヴ後にその話で盛り上がってしまった。

イベント終了後の打ち上げも最高に楽しかった。またぜひご一緒したい。0gの平野さん、ありがとうございました！