2018私的重大ニュース③ モジュラー

以前から興味はあったが、まさか自分がモジュラーシンセにハマることになるとは思わなかった。と言ってもいわゆるシンセサイザーとして音を作ったりする用途ではなくて、サーキットベンディング改造した機材を制御するためのシステムとしてモジュラーに辿り着いたという感じ。

例えばCV/GATE改造したピカルミンを動かすためには市販されているシーケンサーを購入して使うか、もしくはシーケンサーそのものを自作するかその二択になるわけだが、10年ぐらい前まではまだまだMIDIが幅をきかせていたため(笑)CV/GATE対応の現行機種というのが非常に少なかった。なのでヴィンテージシンセというものに手を出すしかなかったのだが、わざわざ数万円をかけて手に入れたはいいけれど、ヴィンテージだけにいろいろと調整が難しかったりそのくせ精度が低かったりして、全然使い物にならなかった。しかも重いし。ならばやはり自作。でも電子工作の知識がほとんどない、スタートからサーキットベンディングスタイルな自分にとっては勉強することがあまりにも多くて広範囲すぎて、とてもじゃないけど作りたいモノには到底辿り着けない。はてさてどうしたものか…と思いながら、逆にシーケンサーを使わない正反対のベクトルに向かったシステムを構築していくことで今のピカルミン軍団のライヴスタイルになっていったわけだが、でもずっとCV/GATEによる制御システムのことが頭の片隅に残っていた。

しばらくしてよんまさんや無と有さんたちと知り合い、モジュラーシンセの最新事情を色々と伺ううちに、どうやら自分がやりたかったことが実現できそうな時代になっているということが段々分かってきて、ついに「沼」へ。

いやぁ、ホント面白い。例えば「イイ感じにパターンがバラけるシーケンサー」なんて、自作しようとしたら20年ぐらいかかるわ。つか、それを作るまでの時間と根性がまず無いわ。それが2万円弱で買えてしまうというのはやはり非常に魅力的な世界だ。とりあえず買ってとりあえず試せる。そしてひとつモジュールを手に入れると新しい発想が次々に湧いてきて、サーキットベンディングにフィードバックしていく。モジュラーと自作のサーキットベンディング機材の相乗効果でどんどん面白くなっていく。
年明け早々、初めて人前でモジュラーシステムでライヴをやることになった。さらに進化したピカルミン軍団をお楽しみに!

Kaseo [bEnt or diE?]

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