DD-6ピチコン改造Tips

YAMAHAのドラムマシンDD-6のピッチ及びテンポ可変改造Tipsです。備忘録を兼ねてアップしますが、まずはお約束のお断りを…

【注意】この投稿内容を利用した際のトラブルや損害については一切の責任を負いません。ご自身の判断と責任のもとに行なってください。掲載している情報はその正確性・完全性を保証するものではありません。

さて、改造には秋月電子で販売されているLTC1799モジュールを使います。
これは周波数を抵抗で可変することができるオシレータで、元のクリスタルをこれに置き換えることでピチコンが可能になります。小さいものなので内部スペースが狭い筐体でも転がしておけるのも良き。

考え方としては「元のクリスタルと1799モジュールをトグルスイッチで切り替える」なんですけど、どうやらトグルスイッチの切り替え時にほんの一瞬だけどちらにも繋がっていない状態が起こるらしく、それが原因なのかは分かりませんがクラッシュしてしまうことが。そこで敢えて元のクリスタルはそのままで「1799モジュールの周波数を足す」という考え方。トグルスイッチで1799モジュールからの出力をON/OFFしているだけで、元のクリスタルは常に回路に繋がっている状態なので安心。ただ、この方法が電子工作的に正解なのかどうかは分かりませんw あと、DD-6以外の電子楽器に流用できる改造かどうかも分かりませんのであくまでも自己責任で。

このモジュール用の電源+5Vは基板のジャンパー線から取れます。
あとは秋月電子のサイトからマニュアルPDFをDLして参照しつつ以下の設定で。

◾️3番端子3.3KΩ→2.7KΩに変更
◾️周波数設定抵抗
・3番端子 - 1(7)番端子:B20KΩ
◾️分周器設定
・6番端子:無接続(分周比10)
◾️8番端子のOUTをクリスタルの片方(赤丸印)へ
ちなみに基板上のもうひとつのクリスタルはテンポ用のものですが、これもピチコンと同じ改造が可能です。本体のボタンでのテンポコントロールは階段状にアップダウンする感じですが、この改造を施すとツマミの操作でテンポを無段階にグイっと変えられるので面白いです。設定は以下の通り。

◾️3番端子3.3KΩ→0KΩに変更
◾️周波数設定抵抗
・3番端子 - 1(7)番端子:B50KΩ
◾️分周器設定
・6番端子:無接続(分周比10)
◾️8番端子のOUTをクリスタルの片方(赤丸印)へ

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